【玄能(げんのう)】金槌・木槌の違い、柄の作り方まで紹介

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    前回の続き

    前回、木工の基礎知識・技術がぎっしりつまった掛矢の作り方を夫から教わりました。
    木工作業の基本的なことが知れて楽しかったのですが、これを応用して「玄能の柄も作れるのかな?」と思ったので、さらに根掘り葉掘り聞くことに。

    掛矢(木槌)が作れても、玄能の柄は作れない?

    作り方がわかれば、玄能(金槌)の柄も作れるよね?

    いや、玄能の柄は作り方が違うんだよ
    掛矢と違って、柄を下から入れるし、
    槌は金属だしね。

    なんと?!玄能だって振りかぶる動作なのに、
    なんで柄を下から入れるの?

    …ということで

    結論:この記事は

    「木槌」と「玄能の柄」の作り方の相違点から、
    木工知識・技術についてさらに学べる内容になっています!DIYに磨きをかけたいそこのあなた!必見です!

    …ということで、早速見ていきましょう。

    はじめに

    玄能(げんのう)ってなに?

    左が玄能。右が木槌です。

    玄能は、木工や大工さんの基本の道具の一つで、釘を打ち付ける際に使うのはもちろん、硬くて外れない何かを叩いて外したり、手ではどうにもならない物を分解したい時に使ったり、押し込んだり、潰したり、鑿を叩いたり…と。
    とにかく汎用性の高い道具です。逆にないと、仕事が進まないシーンが多くあります。

    そんな玄能の大きな特徴は、2種類の打面を持っていること。

    片方は平面で、もう片方は少し曲面になっています。

    打面を使い分けによって、木材の表面を傷つけることなく釘を打つことができます。

    そして玄能には、いくつか種類があります。
    重さや長さで区別したり、釘締めや特殊な形状が付いていたりなど、調べるとその種類の多さに驚きます。

    夫が持っている玄能。一番右はちょっと不明だそうです。

    大工仕事で主に使うものは、基本的に「重さ」で使い分けをするのだそう。

    150〜200匁(もんめ)※注1(約570g〜750g)の玄能を使うことが多いみたいです。ちなみに100匁は家具製作などの軽作業向き。60匁は細工作業向きと軽くなると細やかさを求められる作業に使われます。

    玄能と金槌、玄能とトンカチの違い

    じゃあ、金槌とかトンカチとの違いって何?

    金槌は、片面が細く尖っていて
    狭い部分で釘を打つときに使うよ。

    トンカチは、片方が平面に尖ってて
    レンガブロックのハツリとか使われるよ。

    わかりやすいサイトがあったからこれを参考にすると理解が早いかも。

    参考: 玄能・ハンマーの種類、用途、特徴について

    なるほど。玄能の正体もわかったということで、早速本題に移りましょう!

    疑問「なんで玄能の柄は、下から入れるの?」

    答え①:玄能は握る部分が太いから【用途違い】

    左が玄能、右が木槌の柄です。太さは一目瞭然です。

    玄能の柄は、握る部分が太いから上から入れられない。

    なんで玄能は握るところが太いの?

    玄能は、槌が金属で重くて遠心力がかかるから
    しっかり握らないといけないんだよ。
    木槌は木だから軽いよね。

    あと玄能は大きく振る場面が多いんだ。
    木槌は、そこまで振り上げる動作は少ないんだよ。
    だから柄が細くても大丈夫なのかな。

    へー!玄能って、
    柄をしっかり握ることが優先されるんだね!

    答え②:金属なので経年変化による収縮量が少ない【材質違い】

    槌の部分は、金属なので経年変化による収縮量が少ない

    槌も柄も木でできている木槌や掛矢に比べると、乾燥で柄が痩せてしまい、外れるということが少ないのも相まっているんだとか。なるほど。

    じゃあ玄能ってどういう形なの?

    すごい知りたいんだね(笑)
    じゃあ、一緒に見ていこうか。

    玄能のつくり

    玄能の作りの図

    こちらが全体図

    木槌との共通点は、
    ・槌のホゾ穴が、中すぼみ形状になっていること
    ・柄が木でできていること

    相違点は、
    ・槌が金属であること
    ・玄能の柄は下から入れることと
    握る部分が太いこと

    ですね。改めて見ると違う道具ですね(◎ω◎;)

    柄が痩せたらどうするの?

    下から柄を入れたあと、上から楔(くさび)を差し込んで抜けるのを防ぐ方法があるようです。

    ただ、楔も使わないつくりにしたい場合、以下のように作るのだそう。

    これは前回記事にした掛矢の作り方・ホゾ穴の加工と同じ原理ですね。

    すぼみ形状の頂点を柄が超えていれば、抜けないという構造です。

    ですので人によっては、ホゾ穴の7割まで柄が入って入れば良しとする方もいるんだとか。その後、柄が痩せてきたら叩いて入れ込むのだそう。その方が、見た目も美しい道具ですね。

    このくらいまで入っていたらOK。時間が経つと木が痩せるので、その都度中に入れ込むと塩梅が良い。

    まとめ

    いかがでしたか?

    前回の掛矢の作り方を応用すれば、玄能が作れると思ったのですが、全然違うものだと発覚して少し驚きました。扱う材料、用途を考えながら工夫して作っていく、その積み重ねがとても興味深かったなと。

    それでは、でわ♪

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