こんにちは。妻です。
牛舎小屋の2階の床を貼り直し、
動画では説明しきれなかった、使った道具・手順を具体的に紹介しています。

「2階・床下」の構造

まず、2階の床の構造です。
床をはがすと、こんなふうになっています。周りを囲っている桁(けた)や梁(はり)にかけるのが根太(ねだ)です。
ここが水平で安定していると床が綺麗に貼れます。
安定していれば「ギシギシ」という音も防ぐことができるので、大事っす。

実際だとこんな感じ。
ところで、「根太」ってなに?

根太は「床板の下に並べる角材」のことを指します。
上図の通り、床を丈夫にすることが役割です。面(板)だけでは荷重を受けきれないところを棒を等しく並べることで、受け止めることができるという仕組みです。
もっと知りたい方は、以下の本がオススメです。シンプルで図で解説してあるので、わかりやすい!さっと調べることができます。
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手順
はがす

まず床板をはがしましょう。
古い建築物を解体するときに注意する点は、床をはがした後の根太など不安定な箇所に体重をかけすぎないことです。十分な根太の太さがなかったり、ちゃんと梁や桁にかかっていない場合があるからです。床板が敷いてあると、荷重が分散されて支えられているので、気がつかないんですよね。

あぶなっ笑


高所作業になるので、十分気をつけてください。
掃除して、並べる


板を並べます。
並べて、どの部材をどのくらい切るか線を引いておいて、その後まとめて切るやり方は、効率がいいです。
切って長さを揃える


部材をカットします。
切る道具はのこぎりでもいいですが、夫は丸のこを使いました。
ちなみに丸ノコは、高所作業などはコードの取り回しなどを考えるとバッテリータイプもオススメです。
水平を見ます


床が水平になってるかチェック。
水平器を使います。
ビスで打つ


ビスで固定します。
今回は、場所を使いたいという応急の床貼りだったので、後で、本格的に改築することになった場合、解体ができるようビスで固定しました。仕上げたい場合は、釘がベストです。
1枚の板の四隅(あまり端に打たない)と、歩いてベコベコするようだったら下に根太がある位置で追加でいくつかビス打ちをしました。
使ったビスは、ビス打ちをするときの板割れを低減するスリムビスを使用しました。
今回は板が12mm〜15mmだったので25mmのビスを使いました。
(※パッキンなどを入れて高さ調節した部分には必要に応じた長さのビスを使いました。)
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ガタガタしていたら


今回、根太・梁の高さがあっていない箇所がありました。
どこが高いのかな?どこが低いのかな?どのくらいギャップがあるのかなを見つけて、高さを合わせていきます。


墨壺(すみつぼ)という道具があって、糸に墨が染み込んであります。


今回、2cmほど根太の高さが高いことがわかったので、根太を受ける箇所(根太がけ)を2センチ深く掘ることにしました。


ノミと玄翁(げんのう)を使って深く刻みます。


刻めたら根太を入れます。




このように水平を合わせていき、完成です。
まとめ:(補足)一般的な住宅は「荒床+本床」と2枚貼ります
今回は、農業資材置き場として足元を整えたのですが、
実際の住宅の場合は、床は2枚貼ります。「荒床+本床」と呼ばれています。
母屋の改修の際は、荒床も本床も貼る予定ですので、その時また紹介しますね(^ω^)
でわ。でわ。