木を植えよう!【庭木の植え方:前半】

目次

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はじめに

先日、裏の土手にイロハモミジを植えました!植樹が終わって嬉しい。あとは見守るだけです。

今回は樹木(落葉樹)の植え方に特化して、動画では説明しきれなかったポイントを交えてご紹介します。
(支柱の仕方は別の記事で詳しく紹介します。)

この記事について:

庭木の植え方は、樹種、気候、土の状況などを考慮に入れたさまざまなやり方があり、今回もひとつの方法(一例)として紹介させていただいています。作業を行われる際は、ご自身で十分に調べてから自己責任で行なってください。この記事を参考して作業を行い損害が発生した場合、当ブログは責任を負いかねますので、ご了承ください。

準備編

何をどこに植えるかイメージしよう

まずは、イメージしましょう

好きな植物を植えて、育てて愛でたいですよね。これが植物を育てる醍醐味だと思います。

  • 好きな植物を植える
  • この場所にあった植物を植える
  • 涼しい木陰ができる空間にしたい

…など、様々だと思いますが、一番はじめにイメージして、

  • それに合う植物を調べたり
  • 植える時期
  • 必要な土や肥料
  • 購入の仕方

…など、そのイメージが実現できるように下準備をしておきましょう。

植える時期

その植物の植え付け時期を調べ、その期間に植えましょう。

移植や植樹は、植物に負担がかかり弱ってしまうことがあります。植物の負担がかかりにくい時期に植えましょう。

基本的に言われているのは、

  • 常緑広葉樹:新芽の出る前の春、または新芽が固まった梅雨頃、あるいは秋
  • 落葉広葉樹:秋に落葉してから翌年春の新芽が伸びる前、または早春から萌芽の前頃

…ですが、この時期を逃したからといって植えられないというわけではないです。ただ、慣れないうちは無理をせずその樹種の適期を選んで植えましょう。

避けたい時期は、真夏と真冬、新芽が出始めた頃

この時期はなるべく避けましょう。樹木も人間と同じく、真夏は辛い季節です。真冬は土が凍っている地域もあり、植えるときに水をあげて根が凍ってしまうこともあります。新芽は非常に柔く繊細です。傷つけるとその後の成長の妨げとなり、うまく葉が出なくなる場合もありますので、できるだけ避けましょう。

とはいえ、新芽の時期に植えてしまいました・・・。

…と言っているそばから、私たちは今回、新芽が動き始めた真っ只中に植えてしまいました。(あまりよくない例ですので、真似しないでください。)上記のリスクがあることを知っていたので、なるべく新芽を傷つけず、注意を払いながら植えましたが、あとは無事成長することを見守るばかりです。(><)

植える場所

その植物の好む場所(土壌)に植えましょう。

植物には、好みの土壌があります。

  • 陽樹:日当たりの良い場所に
  • 陰樹:半日陰の場所に
  • 中庸樹:1日に3時間以上は日が当たる場所に湿地が好きなど

基本的に土壌は、適湿で排水がいい、栄養分のある場所がいいです。乾燥地や低湿地、造成地などで土が固くなっているところでは生育が悪いので、土壌改良をしてから植えます。

植え方

樹木の植え方は、大きく分けて2通りあります。

一つは、水極め(みずぎめ)という方法。
植穴の周囲に土を入れてから、水を注ぎ、ドロの状態(細かい土の状態)にして植穴全体に行き渡らせ、根鉢周辺の土を密着させる植え付け方です。主に落葉樹、常緑樹などにこの方法が用いられます。

二つ目は、土極め(つちぎめ)という方法。
水は注がず、根鉢と周囲の土を突き棒で突き固めて密着させる植え方です。湿った土壌を嫌うマツ類などの植え付けによく用いられます。

今回は、水極めの方法でご説明していきます。

使う道具はこちら

必須道具はこちら

  1. スコップ(剣スコ)
    :先が尖ったものが尚よしです。作業効率が上がります。
  2. スコップ小
    :小さい剣スコップのことです。女性はこれがあるととても便利です。
  3. こうがい板(かき板)
    :土をならしたりする庭師に欠かせない道具ですが、簡単に作れます。後ほど作り方を紹介します。
  4. ホース
    :ホースがない場合、バケツに水をくんで注ぐ方法もあります。

特別な道具はあまりないので、手軽に始められますね。

+αあると便利な道具は

  1. 鍬(クワ)
    :土を掻き出すのに便利。
  2. 鋤(スキ)・根切り
    :土壌にある根を切るのに便利です。
  3. 地鏝(ヂゴテ)
    :最後土をならしたり叩いて土をしめますが、なくても大丈夫。あると庭師っぽいという特典付きです。

それでは、木を植えていきましょう!(^▽^)

実践編:木を植えよう!

全体図を把握しよう

植える手順を把握しましょう

穴を掘って、土の状態をチェックし、必要に応じて土を作り、底に土の山ができるように土を入れて、植木を入れて高さを決める。高さが決まれば土を戻し、水を注ぎ、空気を抜いて水が引いた頃に土をかぶせる。ざっとこの流れに沿って行います。

次に、一つ一つ作業ポイントを交えながら進めていきましょう!

穴を掘る(植穴掘り)

植穴の目安は、以下の通り。

  • 直径:根鉢径の1.5〜2倍以上
  • 深さ:根鉢の高さの+10〜15cmぐらい
  • 底部:軽くたがやす(根の伸長を促すため)

ポイント1:なるべく角まできっちりと、大きめに掘ろう

今回、上の目安よりも広めに深めに掘りました。モミジ類はウメよりも根が深い(浅根・中根・深根の中で中根になります。)ので、土の状態がどうなっているか知りたかったからです。60cmくらい掘り状態を確認しました。

青灰色の部分が排水性が乏しく、あまり良くない。

ポイント2:土の状態をチェックする

上の写真のような固くて水が浸透しにくそうな場所は避けましょう。(粘土質もそうですね。)水が浸透しない場所に植物を植えると、水がたまって根が腐ってしまい、徐々に植物を弱らせます。植える場所を変えるか、排水性を促す土壌改良材など対策が必要になります。私たちも今回、植える場所を変えました。

土をつくる(培養土)

その植物にあった土をつくります

状態が良ければ現地の土だけでも大丈夫な場合もありますが、根の定着をより助けるために、より好ましい土をつくる場合が多いです。この植物に適した配合の土のことを培養土と言い、樹種によって異なりますので、事前に調べておきましょう。

今回、イロハモミジ(水持ちも良くて、排水もできる土を好む)を少し排水性が心配な場所に植えたので、

  • 排水性を促すため → パーライトを敷いた・60cmほど掘って土を耕した
  • 保水性を持たせるため → 赤玉(中粒)・黒土・バーク入り腐葉土
  • 通気性、保水性、透水性及び保肥力の向上のため → 炭

…という理由から培養土をつくりました。割合などは、各種商品に含める量が書いてあるので参考にしてみてください。

底に土を入れる

ポイント3:底に高い山を作るようにして入れます!(盛土と言います)

  • 樹木を立て込んだ時、簡単に向きを調整できるようにする
  • 土を埋め戻す時、根鉢の真下にも土が入りやすくする

…という理由から、中央部はやや高めの山形に土を盛りましょう。戻す土は3分の1ぐらいです。

植木を入れる(高さ・向きを決めよう)

ポイント4:高さに注意!深すぎず、浅すぎない場所にしましょう。

植える位置の図

深すぎると根が酸素不足になり、窒息してしまうからです。

実は、植物の根は呼吸をしています。根は盛んに呼吸をして糖を燃やして生活のためのエネルギーを得ています。深く植えすぎると呼吸ができず窒息してしまいます。

二重根(にじゅうね)」と言って、土に埋まった幹から新たに根を張り出して生き延びようとする樹木もいるのですが、多くはその発根が間に合わず、徐々に元の根が衰弱して枝先から次第に枯れてしまうので、深く植えないようにしましょう。

ぐるぐるいろいろな角度から見て、その木のイケメンな面を探します。

木の向き(向き)も決めましょう

木にも「向き」があります。正面(顔)、横顔、後ろなどです。どういう方向に伸ばしたいか、どう伸びて欲しいかも考慮して、その木がキラッと光る顔(一番イケメンなところです)を見つけてあげましょう。

土を入れる

高さが決まれば、根鉢の周囲に土を入れていきます。
「麻布を巻いたまま植えるの?」と聞かれることがあるのですが、麻布は分解されるので巻いたままで大丈夫です。(分解されないビニール製のポットなどの場合は、外してください。)

水鉢(土手)を作る

土手を作ります

この後、水を入れて土をドロ状にするので、その水が決壊しないような土手を作ります。

水鉢に水を入れる

土手を作ったら、水を注ぎましょう。

ホースを深く刺して水を注ぐと楽ですよ。

ポイント5:土をドロ状(小さな土にする)にして植穴・根鉢全体にドロが入り込むようにしましょう。
ポイント6:植木を少し揺すったりして、ドロ水の中の空気を抜きましょう。

水極めの大切な工程の一つです。ドロ状になった土を植穴全体に行き渡らせて、水が引いた後の土の締まりを狙っています。水を注いだ後、空気が中に残っているので、なるべく抜きます。植木を少し揺すったり、長い棒で突いたりします。

このくらいまで水を入れます。

ポイント7:水が引いた後は、植木を動かさないように。

水が引いた後に植木を動かしてしまうと、隙間ができてしまうので、植木の位置の調整は水が引く前にしましょう。

土をかぶせる

土をかぶせて整地します

大体水が引いてきたら、土を被せます。周囲の土手の部分をぐーっと押しながらかぶせます。このとき、植木が動かないように注意しましょうね。

これで植え付け完了です!

まとめ

いかがでしたか?

次回は、植えた木の根っこが定着することを助ける支柱についてご説明していきます!

それでわでわ。

参考資料

書籍編

  1. 堀大才(編)「樹木学事典」講談社(2018)
  2. 木村了「わかりやすい造園実務ポケットブック」オーム社(2008)
  3. 赤坂信(編)「造園がわかる本」彰国社(2006)
  4. 高田昇「ライフスタイルガーデニングー草木の力で暮らしを変える4つの発想」創元社(2013)
  5. 小暮幹雄「庭仕事のロープテクニック第3刷」誠文堂(2012)
  6. 三橋一夫・高橋一郎「わが家の庭づくりー実例と自分でつくるノウハウのすべてー」主婦と生活社(1995)
  7. 堀大才「図解樹木の診断と手当てー木を診る 木を読む 木と語るー第25刷」農文協(2018)

Webサイト編

  1. 厚生労働省ものづくり立国推進事業造園工具ガイドブック(2012)
  2. 厚生労働省ものづくり立国推進事業造園初級技能の手引き〔改訂新版〕(2015)

動画編

庭木の植え方を簡単に説明している資料はたくさんあります。その中で、YouTubeからわかりやすい動画を勝手ながら抜粋させていただきました。どれもわかりやすい内容でしたので、ご紹介させていただきます。

植え方の基礎知識を知りたい方はこちら

チャンネル名:MOSS

初級編はこちら

チャンネル名:コメリ公式チャンネル

チャンネル名:グリーンロケットの植木チャンネル

中級編はこちら

チャンネル名:横浜マイスター:木下透の剪定講座

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