基本的な竹の切り方をご紹介します!

竹を切るのに力はいらないですよ!
女性でも安全にサクサク切れます♪
はじめに


突然ですが、皆さま。
竹、どうやって切るかご存知ですか?
植木屋に勤めていた時、先輩に連れられて山から竹を取りに行く仕事をしたのですが



こんな大きい竹どうやって切ってどうやって運ぶんだ(汗)
…とドキドキしていたのですが、やって見ると意外と簡単。
資材として使う場合はもっと丁寧・綺麗切る必要がありますが、
家の敷地の竹が伸びてきたので切ろうという具合なら、これから紹介する方法がきっとお役に立てるはず。
竹を切っている一連の流れを下の動画(3:47-)でご覧になれますのでぜひどうぞ。


まず竹の特徴を知ろう!




こちらが竹です。
イネ科・タケ亜科に分類される植物の総称で、樹木のように見えますが、植物学上は常緑性の多年草。
地下茎を地中に広げていきそこから芽(タケノコ)を何本も出してまっすぐ上に伸びます。樹木の幹に当たる部分は稈(かん)と呼ばれ中空になっています。竹を切っても切ってもどんどん芽が出てくるのは、この地下茎のおかげ。
それでは基本的な切り方をご紹介します。
足元の確認
足元の安全確認をしましょう。
作業に入る前にここは押さえておきたいポイントです。
しっかり踏ん張れるか、切断に邪魔なものがないか、倒したい方向にものはないかなど含め自分の足元の安全の確認は大事です。
このときどの方向に竹を持って行きたいのかも確認しておきましょう。
まっすぐ?どっちに反ってる?


竹の状態を観察します。
竹は必ずしもまっすぐに生えていません。
斜めになっていたりたわんでいたりします。切る前にこの竹はどう曲がっているか、どこに重心が一番かかっているのか考えてから、どの方向に切ればいいのか検討しましょう。
切り方


地際近くの、節の上を、なるべく水平に切ります。
①地際で切るのは…
- 新しい竹を生えにくくするため
- 歩いた際、竹に引っかかりつまづかないようするため
- 仕上がりが綺麗
②節の上で切るのは…
- 節の中に水たまりを作ると蚊の幼虫であるボウフラが発生してしまうため
③水平に切るのは…
- 仕上がりが綺麗
- 尖っていると危険
このような理由から、この3点を守るように切ればOKです。
竹は片方ずつ2段回できる


先に片側3分の1ほどの深さまで切ります。
ズバッと一発で切ろうとすると、最後皮だけ残り切断しにくくなったります。
また切っているうちに重心が移動してノコギリの上に乗ってしまったり竹に挟まることがあるのです。
一度片側に切れ込みを入れて、もう片側からスパッと切ると非常にスムーズです。


竹は基本的に真上に伸びているので、切っても竹がストンと下に移動してくれます。
下の方を持って、そのまま走る


下の方を持って、そのまま走ります。



走らなくてもいいのですが(笑)



ふふ。素早く移動しましょう。
どんどん上から竹が落ちてきますので、落ちてしまう前に向かせたい方向へ移動して竹を倒しましょう。
これだけは注意!竹は跳ねることがある。


切る方向は慎重に!
例えば上の図の様に、切る竹が斜めに生えていて、かつ上の方に他の植物が覆いかぶさっている(重みがかかっている)時、切った瞬間「バキバキッ!」と竹が跳ねることがあるのです。
跳ねた竹が自分に当たると大変危険なので、用心することが大切です。



顔に当たって10針縫ったなんて人も・・・
置き方:全部同じ方向に


竹は全て同じ方向に並べて置きましょう。
上下バラバラに置くと、引っ張り出す時に枝に絡まって、取り出す時かなり苦労します。
枝の取り方
枝を払いたい時、ここでは2種類の方法をご紹介します。
切れ目を入れて、ポキっと折る


節より少し上の部分に切れ込みを入れます。
感覚として、2回ノコギリを挽きます。切った時に木質なものを切ったような感覚や音がしますので、それが目印。


切ったら、枝を持って。


ポキっと折る。
できた時、気持ちいいですよ。
取った枝を綺麗に使いたい時はこの方法がおすすめです。
一連の流れを以下の動画(8:36-)でもやってますのでぜひご覧ください。


叩いて落とす




こちらは叩いて落とす方法。竹で叩いてもいいですし、少し重りみのある棒(直径4〜5cm)も枝を落としやすいです。
あまり綺麗には取れないので、竹を焼いてしまう時などはこの方法。


必要な道具
竹挽きノコギリ
キレイに切りたい時は竹専用のノコギリをオススメします。
特徴は、目の細かさと刃の薄さです。樹木用のノコギリだと刃が大きすぎるので、切り始め引っかかることがあります。摩擦抵抗も強くなってしまい、竹の繊維を「ぶちぶちちぎる」様な感じになり仕上がりもよくありません。ササクレなども発生します。目が細かい刃を持つ竹挽きノコギリは、きちんと切り始めも竹を噛むことができ、楽にカットすることができます。
力のある方や男性だと、上記の様な竹挽ノコギリを使って2、3回挽いただけで竹をカットすることもできます。
まとめ
いかがでしたか?
それでは。でわ。